徳島大学AWA広域総合診療専門研修プログラム

徳島大学AWA広域総合診療専門研修プログラム

プログラムの概要・特徴

A. プログラムを展開する場や医療施設の地域背景や特長

徳島大学病院総合診療部は、2016年に設置され、2017年6月より総合診療外来、2018年6月より入院診療を開始してきました。

私達の専門研修プログラムの連携施設は県全域にまたがっています。徳島県立中央病院、徳島市民病院、徳島赤十字病院など県東部の大病院のほか、各地域の中核病院である徳島県鳴門病院、吉野川医療センター、阿南医療センター、徳島県立三好病院、海南病院、また地域の拠り所となる徳島県立海部病院、三好市立三野病院、つるぎ町立半田病院、美波町立美波病院、ホウエツ病院、徳島健生病院、上那賀病院、鳴門山上病院、勝浦病院、HITO病院、救急と外科に強い田岡病院、および診療所群で構成されます。県の中核病院・地域の中核病院・地域の拠り所となる医療機関などのバリエーションに富んだ連携施設をローテーションしながらバランス良く研修することで、徳島県の地域医療の実情を把握することができ、地域を俯瞰する目が養われます。徳島大学病院総合診療部では大学病院ならではの困難な症例が集まる外来診療を中心に、総合診療専門医としての診療スタイルを身につけることと、エビデンスの収集・活用法や研究についても学ぶ事ができます。

B. プログラムの理念、全体的な研修目標

医療面接・身体診察・各種検査を駆使した患者情報収集能力に優れ、かつ高いエビデンス収集能力を持ち合わせた上で、患者さんの考え方や生活背景を勘案して診断・治療方針を決定するnarrative-based medicineを実践でき、患者さんからも医療スタッフからも信頼される豊かな人間性を有する医師の育成を目指します。
すなわち、診療場所を問わず(診療所や病院、救急外来や在宅など)、年齢を問わず、臓器を問わず、患者さんの困りごとに向き合う事ができ、EBMに精通し医療面接と身体診察など各種検査を駆使して緊急疾患と重大疾患を早期に鑑別することができ、年齢・性・地域性による有病率を考慮して、診断推論・診察マネージメントができ、患者とその環境、人生のステージなどを考慮しながら必要に応じて患者・家族・多職種を交えてカンファレスを行い最良と考えれる方針を決定でき、同僚・他科医師・他職種と良好な関係を築く事ができ、また地域志向の視点を持ち地域住民の健康増進にも寄与できる。このような医師の育成を目指します。

C. 研修期間を通じて行われる勉強会・カンファレンス等の教育機会・定期的なTV会議システムによるカンファレンス・経験省察研修録(ポートフォリオ)勉強会や作成指導等

定期的に教育カンファレンス・セミナー、プライマリ・ケアセミナーへの参加と発表、研究指導を行う。また、ポートフォリオ指導も適宜行います。

プログラム統括責任者氏名

八木 秀介

指導担当医師数

91名

研修施設

基幹施設

徳島大学病院 (内科、小児科、救急、総合診療、眼科、耳鼻科、皮膚科)

連携施設

徳島県立中央病院 (総診II、内科、小児科、救急、外科、整形外科、産婦人科)
徳島市民病院 (総診II、内科、小児科、外科、整形外科、産婦人科)
徳島赤十字病院 (総診II、内科、小児科、救急)
吉野川医療センター (総診II、内科、小児科、外科、整形外科、産婦人科)
阿南医療センター (総診II、内科、小児科、外科、整形外科、産婦人科)
徳島県鳴門病院 (総診II、内科、小児科、外科、整形外科、産婦人科)
つるぎ町立半田病院 (総診II、内科、小児科、外科、産婦人科)
徳島県立三好病院 (総診II、内科、救急、整形外科)
徳島県立海部病院 (総診I、総診II、内科、整形外科)
美波町国民健康保険美波病院 (総診I)
三好市国民健康保険市立三野病院 (総診I、総診II、外科、整形外科)
ホウエツ病院 (総診I、総診II)
田岡病院 (総診II、救急、外科、整形外科)
徳島健生病院 (総診I、総診II、外科、整形外科)
健生石井クリニック (総診I)
健生西部診療所 (総診I)
鳴門山上病院 (総診I)
上那賀病院 (総診I、総診II)
海南病院 (総診II)
HITO病院 (総診II、内科、救急)
石川クリニック (総診I)
勝浦病院 (総診II)

研修期間

3年

プログラム内容

本研修プログラムでは徳島大学病院総合診療部を基幹施設とし、地域の連携施設とともに施設群を構成しています。専攻医はこれらの施設群をローテートすることにより、多彩で偏りのない充実した研修を行うことが可能となります。各専門研修は下記の構成となります。

【必須診療科研修】

① 総合診療専門研修Ⅰ:診療所または地域の中小病院での外来診療・在宅医療中心
② 総合診療専門研修Ⅱ:総合診療部門を有する病院での病棟診療、救急診療中心
総診Ⅰと総診Ⅱは原則として異なる施設で行い、研修期間はそれ6ヶ月以上、合計18ヶ月以上
③ 内科       :内科専門研修認定施設での研修。臓器別の専門内科でないことが望ま
しい。研修期間は12ヶ月
④ 小児科      :小児の外来・救急・病棟で、日常的によく遭遇する疾患を中心とした
研修。研修期間は3ヶ月
⑤ 救急科      :救命救急センターあるいは救急科専門医指定施設。研修期間は3ヶ月

【選択診療科研修】

外科、整形外科、産婦人科、眼科、耳鼻科、皮膚科、総合診療部などの科での研修を、研修選択可能です(要相談)。

徳島大学AWA広域総合診療専門研修プログラム

ローテーション例(図)

取得可能な専門医

総合診療専門医

募集定員

5名

選考方法

履歴書による書類選考および面接を行います

雇用条件

各診療科担当者にお問合せください。

連絡先

徳島大学 総合診療医学分野 田川(医局秘書)
電話番号:088-633-9656
E-mail :tagawa.yayoi@tokushima-u.ac.jp

関連リンク

https://www.tokushima-hosp.jp/department/circulatory_center.html?view=1&rank_code=center&belong_code=c51