日本医科大学付属病院 麻酔科 研修報告

徳島大学病院 麻酔科 小居理恵

 今回は日本医科大学付属病院麻酔科にて1週間研修をさせていただきました。
研修の内容は1手術麻酔2ICU3ペインクリニック4緩和ケアのそれぞれについて行わせていただきました。

 1.手術麻酔では見学および実際に、外科、脳外科などの麻酔を指導医の先生の指導のもと行わせていただきました。当院でも行われていているような手術においても、麻酔方法が微妙に違っていました。硬膜外麻酔の方法も異なっており、大変勉強になりました。
また3次救急も扱っている救急病院であることから、緊急の心臓外科の麻酔も頻繁に行われており、見学させていただきました。
さらに、エコーガイド下のブロックも盛んに行われており、エコーの使い方などの初歩的なことから教えていただき、尺骨骨折の症例で、指導医の先生に教えていただきながら実際腕神経叢ブロックをさせていただきました。今後、当院でも取り入れられそうなものは取り入れていきたいと思います。

 2.日本医科大学ではICUは麻酔科医師が主に診療にあたっており、術後管理はもちろん、ICUならではの手技など(ベッドサイドでの気管切開など)も見学させていただきました。

 3.ペインクリニックではおもに外来の見学をさせていただきました。その他、手術室で行う透視下での神経根ブロックなどの手技についても見学させていただき、大変勉強になりました。

 4.緩和ケアについては、カンファレンス、回診に参加させていただきました。当科には緩和ケアがないため、初めて見聞きすることが多かったのですが、麻酔科が行うことができる範囲が思っている以上に広く、麻酔の技術を疼痛管理にどのように生かしていけるのかを学ぶことができました。

 以上のように1週間と大変短い期間ではありましたが、非常に多くのことを学ぶことができました。また、ペインクリニックや緩和ケアなど手術室以外で麻酔科果たす役割について考えさせられ、今後自分の進路を考えていく上で大変参考になりました。