呼吸器・膠原病内科での後期研修について(磯村祐太)

 徳島大学病院呼吸器・膠原病内科 卒後6年目の磯村と申します。初期研修終了後に当科に入局し、卒後4, 5年目を徳島県立三好病院で一般内科・呼吸器内科医として研修・勤務させていただいた後、再び当科に戻って参りました。
この場をお借りして当科での後期研修について紹介させていただきます。

当医局の魅力はその対象領域の幅広さにあると思っています。呼吸器内科は今や社会全体に大きな影響を及ぼしたCOVID-19を含む様々な呼吸器感染症や、本邦の悪性腫瘍中の死亡数上位である肺癌を主とした悪性疾患、間質性肺炎などの良性・びまん性肺疾患、気管支喘息を始めとしたアレルギー疾患など非常に多様な分野をカバーします。一方で膠原病内科では関節リウマチや血管炎などの自己免疫性・全身炎症性疾患を対象としますが、罹患臓器が多岐に渡るため「全身を診る能力」が求められます。興味の範囲を絞りきれないという方でも、こうした多くの領域に触れることで自分に適した分野を見つけられると思います。何かと話題のJ-OSLERでの内科研修を始めることになりますが、このように当科だけでも広い範囲の疾患群を経験することができ、私自身比較的スムーズに研修を進められ、ストレートに内科専門医試験の受験にまで至っております。

業務の具体例としては予診を始めとした外来業務や気管支鏡検査のほか、入局後まずは主に病棟管理を行うことになります。肺癌の化学療法レジメンの決定や間質性肺炎の細かな分類、膠原病の診断や治療選択など専門性の高い場面もありますが、疾患の特性上肺炎や尿路感染症の併発なども多く、commonな病態も十分経験できます。医局の誰にでも相談し易い環境ですので、教育機会も多く得られております。

内科としての楽しさや興味が詰まった診療科だと考えており、日々充実した研修を送っております。ご興味のある方は当医局HP(http://www.sannai.umin.jp)も参考に是非ご連絡ください。

徳島大学病院 呼吸器・膠原病内科 医員 磯村祐太

診療科: 呼吸器・膠原病内科