DAM実践セミナー・高機能シミュレータワークショップ in 徳島を開催しました

徳島大学病院では「DAM実践セミナー・高機能シミュレータワークショップ in 徳島」を開催しました。

日 時:平成24年11月17日(土)13:00-17:35
場 所:徳島大学(医学臨床A棟)1Fスキルスラボ

 講師に兵庫医科大学 上農喜朗 先生、和歌山県立医科大学 水本一弘 先生、静岡赤十字病院 中島芳樹 先生、浜松医科大学 森田耕司 先生の4人のシミュレーターワークショップのスペシャリストをお招きして、ワークショップを開催いたしました。参加者は22人 でした。

 はじめに、水本先生がDAM (Difficult Airway Management)についてのミニレクチャー(30分)、森田先生から高機能シミュレータの歴史についてのレクチャー(30分)をしていただきました。
その後、10人ずつ2班に分かれて、DAMセミナーのブース、および高機能シミュレータのブースを交互に廻ってもらいました。

 DAMのブースでは、上農先生、水本先生から緊急時の気管挿管の方法や外科的緊急気道確保をシミュレータを用いて教えていただき、実際に体験しました。最後にシミュレータを用いて気管挿管困難のシナリオに対して、対処がチームで適切に行えるか実習しました。

 高機能シミュレータのブースでは、実際の麻酔器やモニターも持ち込んで、換気や適切な処置ができないと酸素飽和度や血圧、心電図がどんどん悪化していくシミュレータを使用して、悪性高熱など普段我々麻酔科医が遭遇することのない状態に対して、適切に対処できるか体験させてもらえました。中島先生と森田先生の練りに練ったシナリオを3つ体験させてもらい。実際に遭遇した場合に、必ずしなければいけない点、注意するべき点、鑑別するべき点、などを後でレクチャーしていただきました。

 今回、このような貴重な体験をさせていただき、受講者の先生方は非常に勉強になりました。今回の経験から、万が一にも、気道確保困難や稀な症例に遭遇した場合でもあわてずに適切に対応できるのではないかと思います。
 今回、有意義なワークショップをしていただいた、講師の先生方に感謝いたします。

麻酔・疼痛治療医学分野
田中克也

年度別活動報告: 2012年度