新生心臓血管外科で専門医研修を行う魅力とは?~心臓血管外科 助教 菅野幹雄~

徳島大学病院心臓血管外科は2020年2月に新教授として秦広樹先生を迎え新体制に変わりました。これまでの強みであった先天性心疾患、大動脈・末梢血管疾患に加え成人心疾患や重症心不全なども広くカバーできる体制が整い、着実に手術数が増加しています。

大学病院での後期研修中は成人、先天性、大動脈の各グループを一定期間毎にローテーションしながら幅広い知識・技術を身につけていきます。特に術者として早く独り立ちするため執刀医としての経験を重視しています。具体的には各疾患・病態における問題点などを指導医と共に学び、実際の手術から再度フィードバックしつつ1例毎に着実に成長していける様にします。ウェットラボなどの模擬手術も頻回に行っており具体的な手術手技も早期から習得できます。研修早期は開閉胸や人工心肺着脱、末梢血管手術などを主体とし、後期研修終了時には心房中隔欠損や大動脈弁置換などを術者として完遂できるレベルにまで到達することを目標とします。
またこの段階では外科専門医取得はもちろんのこと、心臓血管外科専門医としての必要条件もほとんどクリアできる状態になると思います。術後管理等については集中治療部、循環器内科、小児科などと連携しながら行っているため、従来の“病院で泊まり込み”という状態は極端に少なくなりプライベートにも十分に時間を割ける様になっています。

また手術手技や周術期管理にとどまらず、医師としての教養や人間性を高め、基礎・臨床研究や論文作成もできるバランスの取れたAcademic Surgeonを目指します。

新体制となり非常に明るい雰囲気で毎日臨床業務を行っていますが、新しい力、次世代の執刀医が不足しています。やり甲斐のある心臓血管外科で共に有意義な汗を流しましょう!

徳島大学病院 心臓血管外科 助教 菅野幹雄

診療科: 心臓血管外科