愛媛大学附属病院耳鼻咽喉科研修報告(2011.2.21~25)

高知大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 医員 青井 二郎

 2011年2月21日から25日まで愛媛大学で研修をしてきました。
 愛媛大学は、高知大学の医局でいつもお世話になっている多くの先生方の出身校でもあり、私にとって第二の母校とも言える大学です。非常に充実した研修を行うことができました。

 愛媛大学の研修の中で一番印象の残っていることは、教育学部との連携です。週1回の補聴器外来では、言語聴覚士を目指す教育学部の教員・学生が一緒になって取り組んでおりました。補聴器使用する患者さんに一人一人の学生がつき、問診や現在の状況の確認をしながら、診察医とともに今後の方針を検討されており、いわばチーム医療の原点を学びました。

 また、研究では写真のように動物モデルを利用した感覚器の研究を大学院の先生方を中心に積極的に行っておりました。臨床でも、新しい治療法の臨床試験もおこない、四国に限らず全国の患者さんが来て、治療が行われておりました。基礎に臨床に研究が行われており、高知大学でもさらに積極的に行う必要を感じました。

 残念ながら高知大学の医局は新入局員も少なく、私以降も新しい入局が少ないのが現状です。一方愛媛大学はほとんど毎年入局があります。そのため、いい意味で若さと活気にあふれており、それに惹かれて、新しい入局が続いている印象でした。私たちは日々の業務に追われて、疲れているようにみられているかもしれません。今後の高知大学がもっと元気になるように、周りから魅力のある医局作り、仕事環境をつくる必要性も感じました。 
 今回の経験を生かしてがんばりたいと思います。