神戸大学附属病院心臓血管外科 研修報告(2011.1.28)

徳島大学病院 心臓血管外科 医員 中山泰介

今回、大学病院連携型高度医療人養成推進事業の一環により神戸大学病院心臓血管外科で研修を受ける機会を頂きました。たった1日という短い期間ではありましたが非常に感銘を受ける充実した研修を受けることができたように思います。
 
 もともと、神戸大学は大北先生を中心に日本でも指折りの手術件数をこなす関西の中枢病院として有名でした。今回、そういった大病院での取り組み、自身の同期がどういった取り組みを行っているのか、手術スタイルおよび他大学の医局の雰囲気はどんな感じなのか?多くの疑問という名の期待を胸に朝のカンファレンス飛び込みました。そこで迎えてくれたのは、温厚な大北先生の雰囲気そのままの非常にアットホームな医局でした。4年目の僕にとっては、何もかもが新鮮で、医局の垣根を越えたICU管理、神戸の雄大な町並みの見られる7階病棟、見事な手術中のチームプレイ、どれも印象に残るものばかりでした。
 特に手術では、学会会場でもよく見る大北先生の手術を最初から最後まで、特別なカメラを用いて術者の視野で学ぶことができました。症例に関しても通常のバイパス手術に加えて、弁置換から左室形成に至る、他では滅多にみられない貴重な症例をリアルタイムでみることができ、正直非常に興奮し、感嘆した自分がそこにいたように思います。
 
 当日になって、1週間いても飽きない素晴らしいプログラムだということを悟り、非常に残念に思いましたが、今後も是非、このプログラムに参加させて頂き、多くを学び、それを自身の医局に還元することができればと思います。 
 最後になりましたが、ICU管理から医局の雰囲気まで丁寧に紹介してくださった井上先生はじめ医局の先生、昼食まで準備して頂いた秘書さん、そして何より自身に新たな刺激、向上意欲を与えて下さった大北先生、今回学んだ経験を自身の糧として、先生方に負けないように自身も精進していきたいと思います。本当にありがとうございました。