徳島大学病院 腎臓内科での後期研修について ~腎臓内科 医員 山口純代~

卒後5年目の山口純代です。香川大学卒業後、徳島大学病院で初期研修を行い、卒後3年目より腎臓内科に入局しました。他大学出身ですが、特に働きづらさを感じたことはなく、充実した日々を過ごしています。

腎臓内科の後期研修は、病棟管理、透析管理が中心となります。

病棟には、腎機能障害や検尿異常に対する腎生検をはじめとした検査入院、ネフローゼ症候群や腎炎、血管炎に対する治療、慢性腎不全に対する教育入院、末期腎不全に対する透析導入など、様々な疾患の患者さんが入院しています。腎疾患のみならず、全身性疾患が合併していることが多く、他科の先生と一緒に診療することも多いです。毎朝カンファレンスがあり、科内で治療方針を共有しながら診療にあたっています。

透析管理に関しては、透析導入や他科の入院患者さんで血液透析が必要な方の透析を行っています。週1回透析当番があり、貧血や電解質管理、体液管理、透析患者さんが発症しやすい急性期疾患(冠動脈疾患、頭蓋内疾患など)に対する対応など、幅広く研修することが可能です。

腎臓内科での研修は、腎疾患や透析といった専門性の高い分野から一般的な内科的疾患、急変時対応に至るまでカバーできるところが特徴であると思います。

徳島県は腎臓内科医が少ないため、徳島市内であっても腎臓内科医が勤務している病院が限られています。よって、腎機能障害があっても、専門的治療を受けることができない方がいらっしゃるのが現状です。

2021年4月より脇野教授が着任し、新体制での診療がスタートしました。医局員の人数は少ないですがその分風通しがよく、働きやすい医局です。腎臓内科に興味がある方はもちろん、進路を決めかねている方も、ぜひ新しくなった腎臓内科に見学に来てください。
医局員一同、お待ちしております。

徳島大学病院 腎臓内科 医員 山口純代

診療科: 腎臓内科