リハビリテーション医学の魅力 (佐藤 紀)

「リハビリテーション医学とは?」

 リハビリテーション医学とは、病気や怪我により生じた障害の回復を目指し、残存した障害に対して様々な手段を用いて生活の再建を目指す学問です。
 リハビリテーション科は、日本専門医機構が定める19の基本領域の1つであり、リハビリテーション科専門医は、疾患、外傷、加齢などにより生じる障害の予防、診断、治療を行い、機能回復および活動性の向上や社会参加に向けて診療を担っております。対象疾患は多岐にわたり、脳卒中、外傷性脳損傷、骨関節疾患、脊髄損傷、神経筋疾患、切断、小児疾患、関節リウマチ、心疾患、呼吸器疾患、摂食嚥下障害、がん、内部障害等、リハビリテーション科専門医は幅広い分野の知識を必要とされます。
また、急性期、回復期、生活期といった、様々なステージに関わることができるのも魅力の1つです。皆さんご自身のこれまでの経験(病気、スポーツ、就学、就労、趣味、結婚、出産、育児、介護など)全てが、リハビリテーション診療において生かされ、診療を豊かなものにしてくれます。何よりも、リハビリテーション治療を行い、患者さんが回復していく場面を目の当たりにした時の喜びは何物にも代えがたいです。

「徳島大学病院リハビリテーション科での研修について」

 専門医研修1年目は大学病院で多様な疾患の経験を積み、2年目~3年目は、連携施設の病院での研修になります。大学病院は急性期病院であり、また、都道府県がん診療連携拠点病院という特色から、急性期疾患およびがん疾患を中心に研修します。連携施設の病院では、回復期病棟での研修や、ロボットリハビリテーションの症例が多い病院での研修があります。
3年間で、リハビリテーション科専門医の取得に必要な多彩な症例を経験することができます。
研修の詳細は、こちらをご覧ください。

超高齢社会において、リハビリテーション科専門医の必要性は高く、各個人のライフステージに合わせて多様な働き方を選択することができます。

是非、私たちと一緒に研修しませんか? スタッフ一同、心よりお待ちしております。

徳島大学病院 リハビリテーション科 佐藤紀